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何かを考えるとき、正しいか正しくないかで考えていませんか。
何かを選ぶとき、損か得か選んでしまっていませんか。
何かを始めるとき、できるかできないかで始めていませんか。
事業承継を考えるとき、「白か黒か」という二者択一の色眼鏡で世の中を見ていると、そこにあるはずの”本質”を見落としてしまうかもしれません。
- 事業承継を考えている人
- 人に気持ちを伝えるのが苦手な人
- ハッキリと割り切らないとダメな人
事業承継の正解は社長の数だけあります
世の中、二者択一で語れることは、そんなには多くありません。すべてを白黒で分けられるほど、社会は単純ではないのです。ただ、「白か黒か」という発想だけで、事業承継を考えると必ず痛い目にあいます。数ある選択肢をあなたの手で捨ててしまってはいけません。
事業承継に何を求めるのかは、三者三様です。あなたご自身が決めることでもあり、後継者(ご子息・従業員・第三者)が決めることでもあります。どちらが正しくて、どちらが間違っているということではありません。あなたがどの方向に事業を進めていきたいかということが、大切なことなのです。
あなたにしか出せない社長色を出していこう!
白と黒の間には、無数の色が存在しています。同じ色でも光の当たり方や見る角度によって、微妙に風合いの変わってくるものです。完全に同じ色というのはその時、その場所でしか見ることができません。たとえ、同じ状況にいたとしても、見る人によっても違って見えることだってありえます。
すべてを二つに分けて、どちらかに属する必要はありません。誰かが作ったカテゴリーに振り回されるのは、社長業を選んだあなたならきっとお嫌いなはずです。「あなたの会社の色」はあなたにしか出せません。あなたと同じ色の方、あなたの色を気に入ってくれる方、狭き門かもしれませんが、この扉をノックする方が、事業承継への近道なのかもしれません。
事業承継に正解はない
事業承継は、ほどんどの社長にとって未知への挑戦です。知らないがゆえの不安から、対策を遠ざけたり、大切なことだとわかっていても、緊急性がないため、ついつい先延ばしにしてしまうことが多くあります。
多くの人が「正しいやり方」を気にしています。しかし、あまり「正解」にとらわれすぎてしまうと、新しいことに挑戦できなくなってしまいます。新しいことは、うまくいくかもしれませんし、うまくいかないかもしれません。それは実際にやってみないとわからないことです。事業承継で大切なことは、納得のいくものにするために”何をするか”ということです。
正解など誰にもわかりません。でも、わからないからと言って先延ばししていると、ますます自分の首を締めることになりかねません。
自分を信じる
どの道を進めば良いか迷ったとき、信じるモノがあるのとないのとでは、結果は大きく変わってきます。信じるモノがあれば、その信念が指し示した方向に進めば、まず大きく間違えることはありません。
この道を行けばどうなるものか
危ぶむなかれ
危ぶめば道はなし
踏み出せばその一足が道となり
その一足が道となる
社長業をしてきたあなたには、他人に言われるがままに決断するなど、できるものではないはずです。中には、占いを盲目的に信じている人もいますが、言われたことをそのまま信じることができるのなら、悩むことはないでしょう。
決断することへの欲求が強いのが、社長です。今までも必死にもがきながらも、自分が思うとおりに物事を進めてきたはずです。事業承継も全く同じです。オリジナル色を存分に発揮して、あなたが育てた事業をステキな後継者に引き継ぎましょう。
最終的に、すべての決断を下すのはあなたです。結局は、誰を信じるのではなく、己を信じるしかありません。他人を信じるためには、自分が自分を信じることから始まります。決して、二者択一で考えるものではありません。