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子どもへのプレゼントの定番といえば、レゴブロック。筆者の3歳の息子もご多分にもれず、レゴの虜となっております。
さて、今回はみんな大好きレゴブロックのレゴ社を探っていきたいと思います。
ちなみに、グーグルの創業者 セルゲイ・ブリンさんやラリー・ペイジさんも、レゴの大ファンとして有名です。その証拠は、グーグルのロゴにあります。ロゴに使われている赤青黄の三原色は、レゴの基本ブロックの配色を参考にしているそうです。グーグルは2014年に、Chromeブラウザの中でレゴで遊べるアプリを開発しています。こちらのYouTube映像をご覧ください。
かなりCoolですよね。グーグル創業者の二人は、念願のレゴとの業務提携に喜びを隠せなかったそうです。
子どもから大人まで大人気のレゴは、もはや単なるおもちゃではありません。レゴブロックのDNAを次々と拡げ、続々とヒット商品を連発しています。
https://www.youtube.com/watch?v=nimIwLeAZbg
https://www.youtube.com/watch?v=813qG138lNI
今やレゴの進化は、ブロックのレベルをはるかに超え、クリエイターの表現を補完するツールとなっています。
レゴのスゴいところは、何と言ってもその互換性です。どの時代に売られたどのシリーズを買ってきても、すべてを繋ぎ合わせることができるのです。他にこんなおもちゃはありません。ブロックを単なる遊びではなく「遊びのシステム」として捉えたのは、すごく面白い発想だと思います。
このユニークな発想は、レゴに莫大な利益をもたらすことになります。
通常、玩具会社は、商品開発に毎年莫大な資金を投じています。しかし、レゴは、ゼロから商品開発をする必要がありません。しかも、基本となる四角のブロックは、どんな商品にも使いまわせるので、製造コストも大きく抑えることができるのです。まさに、一石二鳥の妙案なのです。
この「遊びのシステム」の発想のヒントとなったのが、ある小売業者の一言からでした。だから、レゴには「小売店が第一、子どもは第二」という理念があります。「子どもを幸せにするには、まず小売店を幸せにしない限りは始まらない」というのがその理由だそうです。
今では、破竹の快進撃を重ねているレゴですが、2000年前後には殆ど倒産寸前というところまで追い込まれています。その理由は、主に2つあります。
レゴの基本特許は、1988年に既に切れています。商標権はあるが、特許又は実用新案権は切れているという状態です。つまり、同じ構造のブロックを、誰でも簡単に作れてしまうということです。実際に1990年代には、競合他社が類似のブロックを発売し、レゴは苦境に立たされることになります。
さらに追い打ちをかけたのが、テレビゲームです。子どもの遊びが変化し、ドンドンと売上が鈍ってきました。レゴは、この事態を打開しようと、当時流行っていたイノベーションの手法を手当たり次第に取り組んでいったのです。
イノベーション自体悪いことではありません。しかし、そこに優先順位がなかったため、会社がめちゃくちゃになってしまったのです。
創業者一族の三代目ケル・キアク・クリスチャンセンさんは、この状況を打破するために、従業員の中から、35歳の一人の若者に会社の命運を託すことを決断します。それが、ヨアン・ヴィー・クヌッドストープさんです。
無精ひげに丸メガネのこのおじさん(失礼!?)こそ、レゴを世界一のおもちゃ会社へと押し上げた立役者 クヌッドストープCEOです。後継者に指名した理由は、会社に対する愛情の深さでした。
クヌッドストープさんは、マーケティングのセオリーに則り、顧客に寄り添うことを目指しました。そのこだわりは、「相手の考えを否定しない」ということです。自社のデザイナーだけでなく、子どもやその親、販売店などの意見をすべて吸いあげ、ひたすら改善を重ねていったのです。
「強烈なカリスマがなかったからこそ、柔軟に対応できた」とクヌッドストープさんは、語っています。
幸いなことに、レゴには思い入れの強いたくさんのコアなファンがついていました。そんなファンの意見を取り入れて開発された製品が、今のレゴの好調を支えているのです。
今では、その考えをさらに進めて、WEBサイト上で、ファン同士の交流やアイデア出しを後押しする施策をとっています。ソーシャルの力をいち早く経営に取り込むことに成功したのが、レゴなのです。
レゴという名前は、デンマーク語の「よく遊べ(Leg Godt)」からとられたものです。驚くべきことに、レゴは、創業期から「子供の創造性をサポートする」というミッションを持っていました。
レゴのミッションは、過去数十年の間に何度か見直しされています。
そして、現在は「ひらめきを与え、未来のビルダーを育もう」となっています。会社のDNAである創業の精神を大切に受け継ぎ、事業を再定義し続けたからこそ、困難な状況を打開することができたのではないでしょうか。
2017年に名古屋の金城ふ頭にレゴランドがオープンします。レゴ社への理解が深まると、レゴランドを楽しめるのではないでしょうか。ちなみに、経営は、投資会社ブラックストーン・グループ傘下のマーリン・エンターテイメンツで、レゴ社直営ではないのでご注意を・・・。
続けて、こちらのコンテンツもご覧くださいませ(๑˃̵ᴗ˂̵)و テヘペロ
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