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事業の廃業を決断した父でしたが、その後、サラリーマンとして家族を支え、子供3人を大学まで行かせてくれました。金銭的には、相当しんどかったと思います。荒れていた時期もありましたが、今となっては良い思い出です。そんな筆者が、卒業後に選んだのが”会計事務所”という道でした。
1990 年代後半の新規大卒市場は、”就職氷河期”や”土砂降り”と表現されるほどの苛烈さを極めていた時期でした。就職先があまりにもなかったため、意味なく大学院にいく人もちらほらいたほどです。もちろん、そんな金銭的な余裕がない筆者にとって、就職は至上命題でした。
ツテやコネのない普通の学生が、簡単に就職できるほど甘くはありません。なんせ、就職部に行っても募集があまりないのですから・・・。だからと言って、手をこまねいている時間はありません。卒業は刻一刻と迫ってきます。そこで、一計を案ずるのが、筆者の良いところです。(← 自分で言うなって!)情報がなければ、取りに行けば良い。ということで、選んだのが”就職モニター”というバイトでした。
就職モニターというアルバイトは、とても刺激的でした。まだまだ、ネットがそんなに普及していません。今では考えられませんが、履歴書を送る際にも、メールではなく一社ずつ手紙で郵送しなければいけない時代でした。そんな時代でも、紙に書いてある情報以外からも情報が集まってくるのは、魅力的でした。そして、同世代の学生との意見交換も参考になりました。さらに、モニタリング会社からは、懇切丁寧な就職指導というおまけ付です。時給だけでなく、レポート手当も出るし、まさに、至れり尽くせりでした。
正直、在学中には「卒業後に何をやりたいか」という明確なビジョンはありませんでした。しかし、周りの刺激や熱心な就職指導により、自分の仕事に対するビジョンが徐々に見えてきました。やはり、自己分析は大切です。選択の裏には、目的が潜んでいます。自分という人生をひも解くと、その原点は、まぎれもなく父親にあり、仕事というキーワードを考える上で、父親の存在を抜きには考えられませんでした。「孤独に決断を下す経営者のサポートがしたい!」という気持ちが次第に高まっていくのが、自分でもわかりました。
このような思いで進んだ道が、会計事務所でした。ご承知のとおり、会計事務所は経営者にとって最も身近な存在です。何しろ、会社の財布の中身を見せている相手です。普通の営業マンでは、聞くことのできない話や、お悩みを相談して頂けました。誰にも相談できない経営者ならではの、孤独感があるということも思い知らされました。そんな経営者のお悩みにお応えすべく、自らを磨く毎日でした。軽々しく言うことではありませんが、経営者と一緒になって考え、社長のおもいを実現するお手伝いはやりがいを感じていました。この仕事を一生続けていきたい、そう思っていました。
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